リモートワーク 一長一短
2020年4月、得体の知れない「新型コロナウイルス」なるものが流行り、そのお陰というか、そのせいというかで、会社は一気にリモートワークの準備を進め、実行した。
今でも、コロナが終わったわけではないし、終わったとしても後戻りはしないという会社の方針で強制的なり自主的なりでリモートワークをしている人がいる。
タイトルの「一長一短」をそれぞれざーっくり言うと、まず「一長」は、自分の仕事に集中できるということ。
会社にいれば、呼ばれたり、電話を取ったりしてなかなか集中しきれないことが多いが、その点、家での仕事は、決まった時間に会議はあったり、電話も鳴ったりするものの集中が途切れる時間は、会社にいる時より圧倒的に少ない。
では、「一短」というと、情報格差。
職場という「場」が持つ情報量は膨大で、出社している人と在宅勤務している人がいる場合、意識的に情報共有していかないと、「それ聞いていない」から発展して、「私だけ聞かされていないのかも」になったりする。
それでも、チャットワークなどの導入により、何年も会社にいる人はフォローできた。
が、まだ社会人歴の浅い新人は、それだけでは補えないということを痛感。
「世の中の会社ってこういう時どうしてるのかな~」なんて頭を抱えているときに出会ったのがこの本。
表紙の「リモートワーク時代の」に惹かれて読んでみた。
あまりビジネス書は読まないのだけど、著者が自分のやり方の正当性を主張する内容でなく、「こういう時僕はこうしていました、参考にしていただければ幸いです」といった雰囲気で書かれていて、まるでほかの会社の人と「御社はどうされていますか?」と聞いたことに気軽にこたえてもらっているような本だった。
著者の方法をちょっと会社で取り入れてみようかと、社長に相談したところ「それ、いいわね!やってみましょう」と実際取り入れてうまく回ったものもあった。
どんな人も、真摯に試行錯誤して進んでいるんだな、私も頑張るかー!っと思わせてくれた本でした。